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題 名:世の中ついてに生きてたい
著 者:古今亭志ん朝師匠
発行所:株式会社河出書房新社
価 格:760円+税
新宿末廣亭など寄席に行って落語を聞くのが趣味なんですが、一番好きな噺家の方は古今亭志ん朝師匠です。その
志ん朝師匠が10名の方と対談した内容をまとめた一冊が今回ご紹介する「世の中ついでに生きてたい」です。
前半の5本は父である古今亭志ん生さんが亡くなった直後の対談、後半は志ん朝さんの晩年の対談が中心となって
います。とにかく志ん朝さんの落語は言葉使いがとても丁寧で、まるでその場にいるような臨場感のある高座を
される噺家さんです。
本書の中で一番のお気に入りは、アナウンサーの中村江里子さんとの対談です。中村さんも職業柄、きちんとした
日本語を話すことを意識していて、落語の綺麗な日本語に惚れ込んでいるようです。志ん朝さんは、「落語はただ
喋る芸だから差をつけてこそ初めてお金をいただける。大勢の人の前ではっきり話ができて、言葉や言葉使いに
こだわりを持ってこそさがつくものだ」と語っています。まさにプロフェッショナルです。
ご存知の方も多いと思いますが、前年ながら志ん朝師匠は2001年にご逝去されていますので、今では寄席でお聞
きすることができません。私はDVDを購入し、たまの休日にテレビの前で鑑賞しています。最近ではユーチューブ
で様々な映像をご覧いただくことができますので是非一度ご覧ください。父も大好きだった志ん朝師匠、私は日本
一の噺家さんだと思います。
志ん朝師匠の落語もお勧めですが、本書も様々な方との対談が書かれていてお勧めの一冊です。