狛江の地で63年営業しています。小田急線、狛江市、調布市近辺の不動産の売買・賃貸の事なら、狛江の地を知り尽くした藤田不動産株式会社にお任せ下さい。
題 名:あきらめない心
心臓外科医は命をつなぐ
著 者:天野篤さん
発行所:株式会社新潮社
価 格:520円(税別)
著者の天野篤さんは、昭和天皇の心臓バイパス手術の執刀医として一躍有名になられましたが、
心臓外科医として年間500例の手術をこなし、成功率は驚異の98%。三浪して日本大学医学部に
入学し、現在は、順天堂大学病院の院長として活躍されている名医です。心臓外科医を志す動機
であり、支えであった自分の父親を自分の判断ミスで手術が失敗し、父親を亡くしたときは、
外科医を辞めるかどうか相当悩まれたようです。それでもその日を境にまた外科医として走り出
したとの話にはとても感動しました。
心臓の病気で14歳の時から通院していたM君の話。手術をするかどうか悩み、取りあえずは年に
2度の通院をすることになり母親と一緒に病院に通っていたところ、大学生になるころには天野
先生から「そろそろお母さんを解放してあげて一人で来なさい。お母さんは病気の子どもを産ん
でずっと苦しんできた。お母さんを苦しめたくなかったら、これからは一人で来なさい。そして
男同士の付き合いをしよう」。もちろん病気を治すのがお医者様の仕事ですが、そばにいる家族
のことも真剣に考えることが出来るドクター素晴らしいと思います。思わず涙してしまいました。
そして最後に「実は愛こそが最高のパフォーマンスを発揮する下地を作ってくれる。愛がある
から普段はできないようなことができたり、難しい局面を乗り越えるパワーが生まれたりする
ことがあるのだ」と書かれていました。確かにその通りです。親や子ども、家族の愛は偉大
です。もちろんお客様にも愛情を持って接していきます。是非お勧めしたい一冊です。