狛江の地で63年営業しています。小田急線、狛江市、調布市近辺の不動産の売買・賃貸の事なら、狛江の地を知り尽くした藤田不動産株式会社にお任せ下さい。
題 名:運転者
著 者:喜多川泰さん
発行所:㈱ディスカバー・トウエンティーワン
価 格:1,500円(税別)
私の大好きな作家、喜多川泰さんの最新作、3月28日に発表になった一冊です。北川さんの作品は過去に15作
以上あったと思います。すべて読ませていただいていますが、今回の「運転者」はベスト3に入るほどの素晴
らしい作品で、まさに号泣レベルです。
「運」は後払いだそうです。「何もしていないのにいいことが起こったりしない。ポイントを貯めていない
のに何かもらうことができないのと同じこと。誰もそんなこと期待しないのに、運のこととなると貯めて
いない人ほど期待する」。まさにその通りですね。
運は「いい」か「悪い」ではなく「使う」か「貯める」で表現するもの。先に「貯める」があって、ある程度
貯まったら「使う」ことができる。運は後払い。何もしていないのにいいことが起こったりしない。周囲から
「運がいい」と思われている人は、貯まったから使っただけ。私が一番腑に落ちたフレーズです。
いつもなら喜多川さんの作品は一日で一気に読了するのですが、今回の一冊は一気に読みたい気持ちももちろん
あったのですが、なんだかもったいなくて表現はちょっと稚拙ですが、美味しいステーキをゆっくり味わって
食べるように読み進めました。それほど素晴らしい一冊です。
両親のこと、そして子どものことを大切に思える一冊です。自分は運が悪いと思っている人には絶対お勧め
しますが、いい人生を送りたい人にももちろんお勧めします。とにかく喜多川泰さんの作品は、是非是非
読んでいただきたいです。