ＺＥＨ住宅について

ZEHとは、Net Zero Energy House（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）の略語です。 ZEH住宅は、太陽光発電による電力創出・省エネルギー設備の導入・外皮の高断熱利用などにより、生活で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回る住宅のことをいいます。

 

ＺＥＨ住宅は①断熱、②省エネ、③創エネの三つの要素から成り立っています。ＺＥＨ住宅として認定されるためには暑さや寒さに影響されにくいよう断熱材や窓の性能を高めることが必要です。

 

断熱性能が上がれば、当然ながら冷暖房に使うエネルギーを減らすことができます。省エネタイプのエアコンや、少ないエネルギーでお湯を沸かせる高効率な給湯システム、消費電力の少ないLED照明などの導入が必要になります。ZEHでは太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーシステムを備えることが求められます。この「創エネ」で創り出すエネルギーが、消費するエネルギーを上回るようにしなければなりません。

 

メリットとしては、光熱費の削減につながること、災害時用に非常電力を備えられること、住宅を高く売却できる可能性があること、ヒートショックを起こしにくいことなどが挙げられます。逆にデメリットは、天候によって発電量が変化すること、設備投資やメンテナンス費用が掛かることです。特に省エネ機器を設置する際には当然ながら設備費用は掛かりますし、機器を長く使用するためには定期的なメンテナンス費用が必要となります。但し、光熱費の削減効果やＺＥＨ住宅の資産価値が高くなることを考えると、20年程度の長期的な観点では省エネ機器にかかるコストは回収できると言われています。

 

金融機関によっては住宅ローンの金利優遇プランがあったり、補助金制度も充実していますので、住宅の建築をお考えの方はＺＥＨをご検討してはいかがでしょうか？