末広がりのいい会社をつくる

題　名：末広がりのいい会社をつくる

著　者：塚越　寛さん

発行所：文屋

価　格：1,500円＋税

 

先月の研修でお世話になった塚越寛さんの一冊。一番腑に落ちた「ファンづくり」についても詳しく書かれていました。「ファンづくりとは、『この会社が好き』だという人を増やすこと。これは会社のブランドを支える一番の柱である。ファンが増えるほどに、会社のブランド力は高まる。会社のファンになった人は、値段の高い・安いにかかわらず、会社の製品やサービスを買ってくれる。その人自身がリピーターになるだけでなく、周囲の人達にも紹介して勧めてくれる。ファンがファンを呼ぶ好循環が続けば、会社の永続にとってこれほど心強いことはない」。と書かれていました。ファンづくりには特効薬はなく、目の前にいらっしゃるお客様に感謝し、最大限の心づくしをすることが何より大切だと学びました。

 

「年輪経営」とは、自然界の樹木がどんな気候変動下でも毎年成長し年輪を増していくように、景気や世の中の変化に左右されることなく、確実にゆっくり成長していくという経営の在り方にも共感しました。目先の利益ばかりにとらわれるのではなく、常に長期的視野を持ち、時代とともに変わる人間の価値観をも考慮に入れた経営判断が求められるはずです。

 

あのトヨタ自動車の豊田章男さんも「この本は、本気で社員を愛し、本気で地域に寄り添い、本気でお客様と向き合い、本気で次世代を想い、悩み、決断し続けている経営者のリアルストーリーである。そして、私が憧れる大先輩の物語でもあります。変革の時代に『ブレない強さ』を教えていただきました。私もしっかり後を追っていきます」と書籍の帯に書かれています

 

経営者だけではなく、人間関係を円滑にしたい方にも是非お勧めしたい一冊です。