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題 名:神コーチング
著 者:白井一幸さん
発行所:株式会社日経BP
価 格:1,500円+税
著者の白井一幸さんは大学卒業後、1983年ドラフト1位で日本ハムファイターズ入団。91年リーグ打率3位、最高出塁率を記録。現役引退後はヤンキースでのコーチ留学を経て、日本ハムの二軍監督や一軍コーチを務め、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではヘッドコーチを務めた方です。
本書を読んで一番腑に落ちた内容が、「コーチングはスキルではなく“心のあり方”」と書かれていたことです。日本の教育はティーチングが基本です。学校の授業でも先生から生徒に対しての一方通行が多いと思います。ティーチングのメリットは一度に大人数に伝えることができるので理にかなっています。一方、コーチングはコーチと選手や上司と部下など、一方通行ではなく双方向です。ティーチングは先生が答えを持っていますが、コーチングで答えを持っているのは生徒や選手です。
社員さんとのコミュニケーションがうまくいっていないのは、社員さんの問題ではなく、社長や上司の問題です。確かに今の時代は上司が部下のことを気にかけていくのが重要だと思います。コーチングには大きく分けて「傾聴」「承認」「質問」という3つのスキルがあります。一般的にはスキルと言いますが、いわゆるハウツーやテクニックだけでは身につくものではなく、コーチングとは「人としての心のあり方、考え方」であり、これが人とコミュニケーションを取る上で最も大切なことだと書かれていました。
さすが、WBCでヘッドコーチに選ばれ日本代表を世界一に導いた白井さんの書籍です。特にお子さんのいる親御さん、部下のいる上司の方に是非お勧めします。