狛江の地で63年営業しています。小田急線、狛江市、調布市近辺の不動産の売買・賃貸の事なら、狛江の地を知り尽くした藤田不動産株式会社にお任せ下さい。
題名:なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?
著者:森田健司さん
発行:㈱ディスカバリー・トゥエンティーワン
価格:1,000円+税
最初にお伝えしたいことは私は決して名経営者ではなく、迷経営者です。それでも石田梅岩さんの生き方には学ぶべきことが多いのは事実です。
石田梅岩さん(1685~1744年)は、石門神学を創始した元々は京都の商人の方です。日本の民衆が優れた労働者だったこと、これが瞬く間に近代化できたこと、第二次世界大戦後、驚異的な速度で復興を告げることができたのも石門心学が思想にあったからではないかと言われるほど、影響があったと思われています。
「商人で道を知らない者は、ただ貪ることだけをして家を滅ぼす。商人の道を知れば、欲心から離れ、仁心で努力するので、道に適って栄えることができるだろう。これが学問の徳というものである」。きわめて短い文章ですが、ここには相当量の内容が込められているように感じます。商人道、つまり商人のあるべき生き方を知らない者は、「貪ることだけ」をするというのは正しい商人ではないと思います。欲望が止まることなく、ただひたすら「自己の利益」を追求することに励むことになります。「家を滅ぼす」とはその言葉通り「家」であり、我々商人であれば「店舗」や「会社」を指しています。そして人を思いやり欲望から距離を置き、様々な知識を得るように勉強をすることが大切だと説かれています。
商人の方はもちろん、人生を豊かにしたい方にはお勧めの一冊です。かなり勉強になります。