浅草かっぱ橋商店街　リアル店舗の奇跡

題名：浅草かっぱ橋商店街

リアル店舗の奇跡

著者：飯田結太さん

発行：株式会社プレジデント社

価格：1,600円＋税

 

先日、書店パトロール（休日に書店に行き1～2時間ウロウロしてお気に入りの本を見つける行動）で見つけた一冊です。

 

飯田結太さんは、株式会社飯田の社長。大正元年にかっぱ橋で創業の老舗料理道具専門店「飯田屋」6代目。最近はテレビにも出演されていますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか？（YouTubeでもご覧になれます）。

 

「世のため、人のため」とよく言われているが飯田さんはとても違和感を覚えたそうです。正しくは「人のため、世のため」、まず身近な人のために手を尽くしたことが徐々に広がり、結果的に世のためになる。おろし金自体を欲しい人はいない、大根おろしを美味しそうに食べる人の笑顔を見るために、おろし金が欲しい人がいるだけ。一番腑に落ちる箇所でした。私たち不動産仲介業もお客様の笑顔を創造する仕事です。

 

静岡から新幹線に乗って買いに来る女性の話も感動しました。その方はわざわざ雨の日を狙ってお店に行ったそうです。最寄駅から近いとは言えない飯田屋さんに雨の日に行く。その方は「朝から雨が降っていたから、飯田屋さんに行くことにしたの。雨の日をずっと待っていたのよ。だって、他のお客様が少ない日なら、あなたに選んでもらえるでしょう？」と言ったそうです。私もそんなことを言っていただけるように、真面目に仕事に取り組んでいきたいと実感しました。

 

商人の方はもちろんのこと、人間関係をより円滑にしたい方には是非お勧めします。とても読みやすく、感動する一冊です！