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題 名:ひとつむぎの手
著 者:知念実希人さん
発行所:株式会社新潮社
価 格:710円+税
休日に「書店パトロール」(本屋さんに2~3時間滞在し、気になる本を4~5冊購入する休日の至福のひと時のこと)
で見つけた一冊です。
書籍の帯にもあるように「2019年度 本屋大賞ノミネート作」の一冊です。著者の知念実希人さんは、1978年、
沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学を卒業、2004年から医師として勤務されている現役のドクターです。
大学病院で過酷な勤務に耐えている平良祐介は、医局の最高権力者・赤石教授に、三人の研修医の指導を指示
される。彼らを入局させれば、念願の心臓外科医への道が開けるが、失敗すれば…。さらに、赤石が論文データ
を捏造したと告発する怪文書が出回り、祐介は「犯人探し」を命じられる。個性的な研修医達の指導をし、
告発の真相を探るなか、怪文書が巻き起こした騒動は、やがて予想もしなかった事態へと発展していく。
初めて手に取る作家さんの書籍でしたが、休日前の寝る前の3時間、あっという間に読了しました。流石は
現役のドクターが書かれた小説です。医療現場や手術シーンの臨場感や大学病院での権力争いや派閥、現場
ドクターの疲労感など、一気に引き込まれました。
三人の研修医との関りや葛藤、特に宇佐美さんへ掛けた素晴らしい言葉、赤石教授への執刀シーンは今思い
出すだけでも涙腺決壊します。読了後すぐに知念さんの書籍「祈りのカルテ」も読みましたが、かなり良か
ったです。外にも作品があるようですので、楽しみが増えました。またまた素敵な作家さんと巡り合えて
とても幸せな気分です。