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世界的な品不足を受けた木材価格の高騰「ウッドショック」が国内の住宅業界で続いています。米国では新型
コロナウィルス禍を受けた在宅勤務の広がりや低金利などを背景に、住宅建設やリフォーム需要が増大してい
ます。今年の住宅着工件数は16%程度伸びる見通し。中国でも住宅需要が伸び、材料となる北米や欧州産の
木材価格を押し上げています。
そのあおりを受けたのが日本の住宅事業者や商社。大和ハウス工業さんや積水ハウスさんなどは木造住宅の
値上げに踏み切りました。上乗せ額は数十万円程度で建築費用は約1%上昇するそうです。一般的に木造住宅
の建設コストのうち木材価格は10%程度とされています。
建売住宅最大手の飯田グループホールディングスさんは、6月末に納入される木材から、価格上昇の影響を受け
ているようです。ハウスメーカーの営業の方とお話をする機会がありましたが、今後もさらに影響が出てきそう
だと仰っていました。
輸入材の代わりに国産材で賄おうという事業者もあるようです。現在、住宅用木材の約50%は国産材を使用
していますが、戦後、安価な輸入木材に頼ってきていましたし、そもそも林業従事者の減少や高齢化の問題
もあり、突然供給量を増やすのは無理があります。コロナ禍の期間だけ国産材を使用するのでは、木材事業者
の経営も成り立つわけがなく、今回のウッドショックを契機に国としても林業支援の強化が必要だと思います。
これから土地を購入してご建築を検討される方、建売住宅をご購入される方、ウッドショックでやや価格が
上昇されると思います。もちろん価格上昇前にご購入された方がお得になるのは言うまでもありませんが、
あまりウッドショックに惑わされることなく、慎重に不動産選びをなさることをお勧めします。