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題 名:コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語
著 者:西沢泰生さん
発行所:株式会社PHP研究所
価 格:660円(税別)
私は「書店パトロール」が好きです。休日に大手書店に出向き、1~2時間ほど店内を探索し、
気になる本を何冊か買って帰ります。今回ご紹介する書籍もパトロール中に見つけた一冊です。
著者の西沢泰生さんの趣味はクイズだそうで、アタック25やクイズタイムショックなどのクイズ
番組で優勝。約20年間、社内報の編集を担当。日々、雑学を学び様々なエピソードや名言に精通
するようになったそうです。
本書で感動した内容は小学生のモンゴルの男の子とシングルマザーの話です。男手のない遊牧民
の生活はかなり大変でとても忙しい。お母さんは仕方なく幼い一人息子を小学校の寮に預けてい
ます。遊牧民ですのでお母さんに会えるのは数カ月に一度程度、まだお母さんに甘えたい年頃
です。寮の自分のベッドにはお母さんと自分が一緒に写った写真を飾り、それを見て寂しさを
紛らわせています。久しぶりの再会を果たし男の子が再び寮へ戻る日がやってきました。次に
お母さんに会えるのは半年後。別れ際にその男の子はたった一枚しかないお母さんとの写真を
額に入れお母さんにプレゼントしました。「だってお母さんの方がきっと寂しいと思うから」
と言ったそうです。私もこんな男になりたいと少年から教わりました。そして息子にも彼のよ
うな優しい男になってもらいたいと心から思いました。
その他、お客様が見えなくなるまでお見送り、赤塚不二夫さんのとっておきの一言など心が
ホッとする物語にあふれた一冊です。コーヒーやお茶を飲みながらゆったりとした気持ちで
お読みになってみてはいかがでしょうか?