サービスの達人たち　おもてなしの神

題　名：サービスの達人たち

おもてなしの神

著　者：野地秩嘉さん

発行所：株式会社新潮社

価　格：520円(税別)

 

著者の野地秩嘉さんは1957年、東京生まれ。大学卒業後、美術展のプロデューサーを経て、ノン

フィクション作家になられた方。サービスの達人シリーズを今まで3冊執筆されています。野地

さんの書籍は今回初めて拝見しましたが、素晴らしい内容でしたので、ご紹介します。

 

銀座お寿司屋さんの女性親方、24時間年中無休の立ち食いそば屋さんのオヤジ、名古屋メシの

頂点である三河牛を知り尽くす精肉店さん、運転手を癒すレクサスオペレーターさんなど10人の

方が登場する、感動の接客をまとめたお話です。

 

始めに腑に落ちたのは、お肉屋さんの話です。肉じゃがを作りたいお客様が高価なお肉を買おう

としたら、店員さんが、ダメダメ、肉じゃがだったらそんな高い肉ではなくもっと安い細ぎれの

肉をお勧めしたそうです。商売だから売上げはもちろん大切です。でもお客様の話をよく聞いて

ベストな商品を提供することが、後々の仕事につながっていくことは商売の原点です。

 

「仕事とは感動の提供である。お客様が期待した以上のことをすれば満足する。期待の150％を

やれば喜んでくれる。そして200％をやったら感動して信者になってくれる」とは、お蕎麦屋

さんの言葉です。なかなか200％までは大変ですが、そのくらいの気持ちで仕事をして、お客様

に感動していただくよう行動してみます。

 

サービス業の方はもちろん、サービスについて勉強したい方にはお勧めの一冊です。かなり感動

しますよ。