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題名:90秒にかけた男
著者:髙田明さん(利き手:木ノ内敏久さん)
発行:日本経済新聞出版社
価格:850円+税
以前、一か月にわたり、日本経済新聞朝刊の「私の履歴書」にジャパネットたかたさんの創業者で
ある髙田明さんの記事が出ていて、興味深く拝見しました。もっと髙田さんのことを深掘りしたくて
購入した一冊ですが、とても素晴らしい書籍でしたのでお勧めします。
長崎県の一介のカメラ店主だった髙田明氏。わずか10年ほどで「TV通信王」として一世を風靡
しました。なぜ通販の常識を覆し、拡大してこられたのか? なぜ最短90秒という枠の中で、
自らメッセージを発信し続けてきたのかが理解できる一冊です。
本書を読んで感銘を受けた言葉が「伝え方」です。伝え方次第で新たな市場が生まれること、
売れないのは伝わっていないから、伝えたつもり、言ったつもりになっていて、コミュニケー
ションがうまくいかないことがあることです。確かに「伝えること」と「伝わること」は全く
違います。相手の気持ちになって伝えることの大切さを改めて学びました。
もう一つがトップとしての危機管理能力です。2004年3月に起きた顧客データの情報流失事件
のときの対応。最終的には51万人分もの顧客氏名、氏名、電話番号などの情報が流失しました。
この時、髙田社長は事件の全貌も分からぬまま営業自粛を決断しました。そしてすぐに記者会見
を行い、厳しい質問にもすべて社長が答えていました。すべての質問が出尽くすまでです。営業
自粛は実に49日に及び、最終的には約150億円の減収になったそうです。まっすぐ正直に生きて
いきたい人にお勧めの一冊です。