クマさんの「接包」コーチング

題名：クマさんの｢接包｣コーチング

著者：向龍昇人さん

発行：株式会社幻冬舎

価格：1,200円＋税

 

クマさんこと向龍昇人さんは、某大学で就職担当をされているときにコーチングを知り、認定

コーチの資格を取られ、現在も第一線で指導されています。

 

本書を読んで一番感銘を受けた箇所は「啐啄同時」という言葉です。「啐」とは、鳥の卵が成長

して雛鳥として卵から孵化するときに、卵の殻を内側から一所懸命突き割ろうとする行為です。

一方「啄」とは、一所懸命に内側から突く雛に応じて、これを親として助けるために外側から

殻を突く行為を指します。大切なことは内側と外側で突く部分や時間が異なっていれば、殻は

破れないということであり、外側から強く親が突けば場合によっては子が死んでしまうことも

あり得ます。

 

従業員の教育や子どもを育てていく上でも大変参考になる言葉です。会社でも今までの私の経験

をもとにして営業スタッフに研修を受けてもらっていますが、「聴く姿勢」や「学ぶ姿勢」が

ないと、いくら時間を掛けても意味がありません。子どもにも真剣に向き合わないとそれが相手

にも伝わらないはずです。お互いの信頼関係が何よりも大切なことを本書より教わりました。

 

実は本書は弊社のお客様が書かれたものです。もちろんお客様だからご紹介するのではありません。

部下のいらっしゃる方、お子さんのいらっしゃる方、すべての方におすすめしたい一冊です。